律令官制

律は刑罰法で、養老律では497条あったと推定されている。令は教令法で、養老令では953条あったと推定されている。国家の統治組織、官人の服務規定、人民の租税・労役などを定めたものである。

この体系的な法典は、日本の社会の中から自生的に生まれたものではなく、中国が長い歴史の経験から生み出した先進的な統治技術を、ほぼそのまま継受したものであった。したがって、氏族制的な原理がまだ残存していた日本の社会においては、律令は「統治技術の先取り」という面があり、律令国家は中国的な律令制とヤマト政権以来の氏族制とが重層する二重構造を内包していたといえよう。

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2020/10/29 ふりがな調整